こちらの記事では「ビカクシダ(コウモリラン)」を胞子栽培(胞子培養)をするやり方や用意する道具などを紹介しています。
ビカクシダの胞子の取り方が分からない方や、ビカクシダを増やす作業手順を知りたい方は参考にしてください。
ビカクシダの胞子培養に必要な道具
- 胞子
- ピンセット(スプーン)
- タッパー(透明カップ)
- サランラップ
- 茶こし
- 土・水苔
- ハサミ
- コルク板
ビカクシダの胞子の取り方
胞子を採取する手順
- 親株から胞子葉をカットする
- 胞子を削ぎ落とす
- 胞子を乾燥させる
- 胞子を茶こしでふるいにかける
- 土や水苔を殺菌消毒する
- 胞子を密集させずに蒔く
- ラップを被せて湿度を高める
- 前葉体が出たら受粉させる
- 葉が成長したらスペーシングをする
- 葉が5~10cmになったら板付けをする
ビカクシダの胞子採取から、成長後の板付けまで育てる手順です。
それぞれのやり方を下記で解説していきます。
1、親株から胞子葉をカットする
まず初めに、作業がしやすいように親株から胞子葉をカットしましょう。
切った後の見た目が気になる方は、切らずにそのまま胞子を取る作業をしても問題ありませんが、胞子を作った葉は枯れていくことが多いです。
2、胞子を削ぎ落とす
胞子葉を切り取った後は綺麗な紙の上に置き、胞子(胞子嚢)を削ぎ落としていきます。
体感としてスクラッチくじの銀色の部分並みにこびり付いているので、削ぎ落とす際はは「ピンセット」や「スプーン」などの硬質な物でカリカリと落としましょう。
ある程度胞子が取れたら、残りを綿棒などでこそぎ落とすと良いでしょう。
3、胞子を乾燥させる
胞子を採取した後は、胞子が風で飛ばないように日陰で3日~1週間ほど乾燥させましょう。
この際に「採取日」と「品種名」を記入しておくと良いでしょう。
▼胞子を乾燥させる理由
胞子を採取して乾燥させる理由として、上記で採取した胞子は「胞子嚢(ほうしのう)」という殻に包まれている状態です。
一度乾燥させることによって、胞子嚢が破れて中に入っている胞子が出てきます。
また、この後の胞子嚢から胞子を出す作業が行いやすくなるメリットがあります。
4、胞子を茶こしでふるいにかける
胞子を乾燥させた後は、胞子と胞子嚢を分ける作業を行います。
「茶こし」を使うことで、小さな胞子と大きな胞子嚢を簡単に分けることができ、乾燥させていると胞子嚢に付着しにくくなるので、その分の胞子を多く取ることが出来ます。
▼胞子嚢を取り除く理由
ビカクシダの胞子培養を行う際に、胞子嚢があると雑菌が繁殖しやすくなり、カビによって全滅する可能性があるので、胞子嚢を取り除くことで発芽率を上げることができます。
5、土や水苔を殺菌消毒する
使用する土や水苔は、熱に強い容器に入れて熱湯消毒をしましょう。
殺菌消毒をしていないと、雑菌が繁殖してカビによって全滅する可能性があります。
殺菌消毒をした後は、しっかりと冷ました後に胞子を蒔いていきましょう。
▼発芽用の土
▼水苔
6、胞子を密集させずに蒔く
ビカクシダの胞子は、なるべく密集させずに蒔くのがおすすめです。
密集させすぎると成長後の株分けが大変になったり、カビが生えた時に周りの株まで被害にあう可能性があるからです。
7、ラップを被せて湿度を高める
ビカクシダの胞子を蒔いた後は、「霧吹き」などで土と胞子を濡らし、「サランラップ」を被せて湿度を高めましょう。
湿度を高めることで、胞子が発芽しやすくなるので、定期的に霧吹きをしてあげましょう。
※この時の温度は20~30℃が最適です。
▼カビが生えた場合
土にカビが生えた場合は、殺菌剤を薄めたスプレーをかけてあげましょう。
8、前葉体が出たら受粉させる
ビカクシダの胞子が成長すると「前葉体(ぜんようたい)」となります。
前葉体では、精子と卵子を作ることができるので、強めの霧吹きなどで精子を飛ばして受粉させましょう。
この際に、2週間に1回「パイポネックス液肥」などを与えると元気に育ちます。
▼前葉体は乾燥させないように管理
ビカクシダの前葉体は、表面が乾いてしまうと茶色く枯れてしまいます。
定期的に霧吹きなどで常に表面と苗床が湿った状態をキープするようにしましょう。
9、葉が成長したらスペーシングをする
ビカクシダの葉が1~2cm以上になったら、他のポットなどに植え替えましょう。
密集した状態では、養分を取り合って成長の妨げになるため、スペーシングをすることで成長速度を上げることができます。
また、葉が大きくなりすぎると、それだけ根が絡み合ってしあうので頃合いを見てスペーシングを行う必要があります。
▼セルトレイが便利
スペーシングをする際は、セルトレイがあると根が絡み合うこと無く育てられます。
10、葉が5~10cmになったら板付けをする
板付けをする場合は、葉の大きさが5~10cmほどになってから行うと、枯れずに安定して育ちます。
胞子を取るタイミング
胞子の色で判断する
美化牛田の胞子葉に「胞子(胞子嚢)」ができたての頃は、白やベージュ色をしています。
その後、胞子が少しずつ茶色や茶褐色に変化してくるので、色の変化を目安に胞子を採取すると良いでしょう。
▼完熟させたほうが発芽率が良い
ビカクシダの胞子は、出来立ての頃より完熟させて「胞子培養」させた方が発芽率や成長が良いです。
そのため、焦らずに茶色く熟れるのを見守りましょう。
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