こちらの記事では、アガベの胴切りや縦割り(縦切り)で増やす、増殖方法についてまとめています。
人気の高いアガベチタノタなどは「胴切り・縦割り」などで子株を吹かせて増やすことができるので、アガベを増やすやり方や作業手順、必要な道具について知りたい方はぜひ参考にして下さい。
アガベの胴切り・縦割り方法
胴切り・縦割りの手順一覧
- 大きい株を用意する
- 刃物を殺菌消毒する
- 株の成長点を切る
- 成長点に切れ込みを入れる
- 切り口に殺菌剤を塗布する
- カット部分を乾かす
- 子株が吹くのを待つ
アガベを胴切りや縦割りで増やすやり方の手順一覧です。
それぞれ作業手順の詳細を下記で解説していきます。
1、大きい株を用意する
胴切りや縦割りするアガベは、ある程度大きな株を用意しましょう。
大きい株で行う理由としては、株が小さいと生命力が強くないので子株が出てこない可能性があります。
大きさの目安としては、葉数が10枚以上展開している株がおすすめです。
▼親株の発根状況も重要
胴切りや縦割りをすると子株が生えてくるため、親株のエネルギー吸収効率が重要です。
親株がしっかり発根して、土に植えてから1年以上経っている株を使うようにしましょう。
2、刃物を殺菌消毒する
アガベを切る前に、カッターやナイフなどで切る場合、必ず殺菌消毒をして行いましょう。
専用の殺菌剤が無い方は、手指用のアルコールスプレーやライターなどで炙る方法があります。
▼釣り糸でも簡単に切れる
アガベの胴切りであれば、釣り糸を使うと簡単に切断することができます。
上下に分けたい成長点部分を2周させて左右に引っ張るだけで切れるので、初心者の方でも簡単にできます。
3、株の成長点を切る
それでは実際にアガベの胴切りをしてみましょう。
胴切りをする際は、最低でも下葉を2~3枚残しておくと成功確率が上がります。
4、成長点に切れ込みを入れる
これは絶対ではないですが、どうせなら子株をいっぱい出したいですよね。
成長点に切れ込みを入れると、露出部が増えて子株を多く出しやすくなるのでコツとして覚えておきましょう。
▼アガベの縦割り
アガベの縦割りは、手順3の「株の成長点を切る」作業と手順4の「成長点に切れ込みを入れる」作業を、縦に切って一気に行う方法です。
ですが、アガベを縦に切るのは胴切りより難しく、観賞価値が無くなるため個人的には胴切りをおすすめします。
5、切り口に殺菌剤を塗布する
アガベの成長点に切れ込みを入れた後は、胴切りした部分に殺菌剤「ベンレート」を塗布しましょう。
使うのはベンレートでなくてもいいですが、必ず粉状の殺菌剤を使用しましょう。
6、カット部分を乾かす
後は、カットした胴切り部分に水をかけないように、乾かすと1~2週間もすれば子株が生えてきます。
成長点が乾き切る前に水をかけてしまうと、腐りの原因となるため注意しましょう。
7、子株が吹くのを待つ
さらに1~2ヶ月もすれば、子株が成長点や脇芽からポコポコ生えてくるので、葉が3~5cm程になるまで親株にくっつけて育てましょう。
胴切り・縦割りのよくある質問
胴切りと縦割りをする最適な時期はいつ?
アガベの胴切りや縦割りをする時期は、4月から6月がベストで、次いで9月から10月がおすすめです。
暑い時季や寒い時期に行うと、株が弱ってしまい子株が出ないだけでなく枯れてしまう危険性があります。
胴切りの天や地とは?
胴切りをした際、株が上下に分かれます。
一般的に上の部分を「天」と言い、下の土に埋まっている部分を「地」と言います。
胴切り後の「天」はどうしたら良い?
胴切りした後の天部分は、風通しの良い半日陰に新聞紙などを敷いて3~7日乾かしましょう。
アガベの親株であれば、3~6ヶ月は水を与えなくても切ったままの状態でも枯れることはないので、逆に水分を与えて腐らせる方が危険です。
胴切り「天」の発根管理
胴切りした「天」の発根管理は、胴切りした部分をしっかりと乾かした後に、水気のない湿っていない土に置いて数ヶ月放置しましょう。
土に水気があると、胴切り部分がカビて株が枯死することがあるため注意が必要です。
イメージとしては、数ヶ月水を与えないで「このまま水分が無いと枯れてしまうから発根させよう」と植物に思わせることです。
基本的に胴切り後の発根は、半年以上かかると思っておきましょう。
胴切りと縦割りどっちが良い?
アガベの胴切りや縦割りは、個人的には胴切りがおすすめです。
胴切りのメリットとしては、「簡単」「天を発根させて増やせる」などがあります。
ですが、光合成効率を考えると縦割りにもメリットがあるので、自分の好きな方で行うのが良いでしょう。
子株が生えてこない
胴切りや縦割りをしても子株が生えてこないケースがあります。
子株が生えない原因としては「親株が小さい」「根が活着していない」「腐りなどが入っている」などがあります。
その他にも、斑が入っている品種などは光合成効率が悪いので、子株を生み出すエネルギーが足りていない場合があるので時間経過で待つ必要があります。
真っ白・真っ黄色の子株が生えた
アガベの斑が入っている品種に多いのですが、真っ白や黄色の個体が生えてくることがあります。
それらの個体は「オバケ・全斑」と呼ばれ、葉緑素が無いため親株から外すと枯れてしまいます。
切った後の水やり頻度は?
胴切りや縦割りをした後は、葉の数が減っているので必然的に「蒸散」という、葉から水分を放出する機能が弱まっています。
今まで通りの水やりをすると、吸水量が堕ちているので「根腐れ」する可能性があるので、多少水やり頻度を減らしても良いでしょう。
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