こちらの記事では、アガベの育て方についてまとめています。
人気の高いアガベチタノタなどの「水やり(水切れサイン)」や、屋内の鉢植え・屋外の地植えの管理方法を記載しています。
また、夏場に根腐れさせないポイントや冬場の越冬方法について紹介しているので、ぜひ参考にして下さい。
アガベとは?
アガベの基本情報・学名分類
分類 | ・植物界 門/綱無し キジカクシ目 キジカクシ科 リュウゼツラン亜科 リュウゼツラン属(アガベ) |
|
学名 | ・Agave | |
生育タイプ | ・夏型 | |
適正気温 | ・20~30℃ | |
水やり※1 |
春 | 子株:土が乾いて1~3日に一度 大株:土が乾いて3~7日に一度 |
夏 | 子株:土が乾いて1~2日に一度 大株:土が乾いて2~5日に一度 |
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秋 | 子株:土が乾いて1~3日に一度 大株:土が乾いて3~7日に一度 |
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冬 | 子株:土が乾いて3~7日に一度 大株:土が乾いて5~20日に一度 |
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好む光量※3 | ・10,000~150,000ルクス |
- ※1:品種や地域・環境(鉢・用土・気温・風通し・照度)で変動
- ※3:株の大きさ・根の張り具合による
植物は上記の分類法で、界から属まで細かく別れています。
更に、異種のものを組み合わせた植物は「ハイブリッド(hybrid)」と言い、和語や漢字にする場合は「かけあわせ」、「交配」、「雑種」、「混血」、「まぜあわせ」、「混成」などといった言葉になります。
植物の分類法【目・科・属・種】とは?
- 界(かい):植物であるという意味で、植物か動物かという最上位の区分
- 門(もん):植物は裸子植物か被子植物のどちらかに分類され、植物であればどちらかに該当する
- 綱(こう):単子葉植物か双子葉植物の違いで、芽が1枚で出るか双葉で出てくるかの違い
- 目(もく):植物は必ず分類されており、二つと同じものは無い
- 科(か):植物の種類が似た形になり、人間に例えると親戚に当たる
- 属(ぞく)・種(しゅ):人間に例えると名字や名前
まず、アガベとは「キジカクシ目 キジカクシ科 リュウゼツラン属(アガベ)」になります。
アガベといえば、鋭い爪のような「鋸歯」が特徴的で、肉厚な葉とフォルムが多肉植物の中でも人気の高い種類になります。
アガベの育て方は、初心者の方でもポイントを押さえていれば簡単に育てられる植物ですが、葉が間延びして徒長した姿になったり、水やりを怠ると変色シワシワになったりします。
下記では、かっこいい見た目のアガベに育てるコツを紹介していきます。
アガベの育て方
アガベを育てる重要なポイント
- 水やり
- 日当たり
- 風通し
アガベを育てる際は「水やり・日当たり・風通し」が最も重要です。
それぞれのポイントを下記で解説していきます。
1、アガベの水やり
アガベの水やり頻度は、株の大きさや育成環境によるので一概に言えません。
ですが、アガベなどの多肉植物は鉢内の土が1~3日で乾くような配合にして、鉢の中の土(表面のみ×)が乾いて1~3日前後にあげるのがベストです。
夏場などは蒸れによって「根腐れ」する可能性を減らすために水やり間隔を開けましょう。
そして、冬場の休眠期は水を吸収しにくいので子株の場合は1~2週間、大株の場合は1~2ヶ月の間、水をあげなくて良いです。
▼水やりは地域によって違う
ほとんどのアガベ(観葉植物)に言えることですが、水やりのタイミングは「育てる環境の場所(日当たり・風通し・気温)」、そして北海道や沖縄などの地域によって変化します。
鉢内の水分量が心配な方は、鉢に割り箸など差して湿っていないか確認しましょう。
私は「散水チェッカー」を使って、どのぐらい水分が残っているのか確認しています。
▼水やりのポイント
アガベに水を与える時のポイントは、鉢底から水が出てくるまでたっぷりあげましょう。
水を上げる時はたっぷり、水を与えない時は1ヶ月放置と緩急を付けることによって、現地株と似た環境を作ることが出来ます。
▼水をあげすぎると徒長する
アガベは植物である以上、水を与えると葉を伸ばして成長するので、常に土が湿っている状態だと徒長する原因となります。
そのため、アガベを徒長させずに育てたい場合は、子株なら1~2日・大株なら3~5日ほど、土が乾いた後でも水を与えないようにすると良いでしょう。
▼水切れのサイン・あげるタイミング
アガベは水切れになると、葉の根元が赤くなったりシワシワになるので、健康時の葉との変化を知っておく必要があるので、こまめに観察しましょう。
水を上げるタイミングは、夏場などは午前中に与えると気温と日光によって根にダメージを与えてしまうので、日が落ちて涼しくなる夕方頃に水やりをしましょう。
水やりに関して絶対などはないので、植物の状態を見ながら与えると良いでしょう。
▼こまめな霧吹きは不要
基本的にアガベには霧吹きは不要で、乾燥気味に育てるのが重要です。
霧吹きをすることによって土が乾きにくくなり、根腐れの原因となるので注意しましょう。
2、アガベの日当たり
アガベは年間を通して、日当たりと風通しの良い場所に置きましょう。
他の観葉植物と比べても、強い光に耐性があるので屋外管理で育てることが可能ですが、いきなり外に出すと葉が日焼けする可能性があるので、日光の日焼け対策を行いましょう。
▼屋外管理の日焼け対策
- 置き場所を変える時の光量差に気をつける
- 徐々に光線の強度を上げる
- 夏場は環境に合わせて遮光する
日焼けや徒長対策を行う際は「照度計(光度計)」があると便利です。
最低でも10万ルクス以上計測できる測定器を選びましょう。
▼室内管理の日当たり
アガベは室内でも育てることが出来ます。
特に、夏場に外へ出して日焼けさせたくない方や、冬場の凍結や霜焼けを避けたい方は、アガベを室内管理する際の日当たりも考えておく必要があります。
室内管理をする際は、太陽光と同等の8~12時間ほど光を当てる必要があるため、LEDライトが必要となります。
▼光量不足だと徒長の原因となる
アガベだけでなく、植物は光が足りないと「もやし」のように光を求めてヒョロヒョロと葉を伸ばす習性があります。
そのため、アガベを徒長させたくない方はしっかりと光を当ててあげましょう。
3、アガベの風通し
アガベの風通しは、水やりや光より軽く思われがちですが、健康に育てるために一番需要な要素です。
特に夏場などは水やり後の蒸れによって「根腐れ」する可能性があるため絶対に必要です。
▼風によって徒長対策になる
植物は風が当たることによって軽度のストレスを感じて、葉や幹を横の太くする習性があります。
そのため、丸くボール状に育てたい方は風を循環させる程度に風を当てて上げると良いでしょう。
アガベの適正気温
アガベは夏型の観葉植物で、気温が15~30度の時期に活発に成長し、気温が5度を下回ると休眠します。
アガベの品種によっては、氷点下10度ぐらいまで耐えられるので、地植えができるアガベもありますが、基本的には耐寒温度は5度を目安に、氷点下を下回らないようにしましょう。
▶夏場の管理方法 | ▶冬場の管理方法 |
アガベの発根管理
- 水耕栽培
- 土耕栽培
- 水苔栽培
アガベの発根管理は、主に「水耕栽培・土耕栽培・水苔栽培」の3種類の方法があります。
アガベの肥料の与え方
アガベには、緩効性の固形肥料を用土に混ぜ込んでおき、生長期は1ヶ月に1~2回ほど液体肥料を与えるのがおすすめです。
肥料を与えすぎると「肥料過多」となり、根がドロドロに腐ってしまうので注意が必要です。
▼マグアンプK (緩効性肥料)
▼ハイポネックス (液体肥料)
アガベの植え替え時期・タイミング
アガベの植え替えは、生育が活発になる春や秋がおすすめです。
逆に夏場は根を痛める可能性があり、冬場に休眠する品種は新しい土に慣れずに枯れてしまう可能性があります。
▼植え替えのタイミング
アガベは植え替え時に弱りやすいので、1~2年に1回の植え替えがおすすめです。
植え替えをする際は株のサイズにもよりますが、本体から1~2cm大きいサイズに植え替えするのがベストです。
▼根の状況で鉢のサイズを変える
「子株(脇芽)」などの、根っこが未熟なうちは吸水力が弱いので小さめの鉢にしましょう。
根っこが少ない状態で、鉢内の水分量が多いと根腐れの原因となるので注意しましょう。
アガベの増やし方
- 子吹き(カキコ)
- 胴切り
- 縦割り (縦斬り)
- 他家受粉
基本的にアガベは根元から子株が出て来るので、大きさが3~5cm程になってから親株から切り離し、増やす方法が一般的です。
その他にも「胴切り」や「縦割り(縦斬り)」などの方法で子株を強制的に吹かせる方法があります。
他家受粉で増やすこともできるのですが、アガベは一生に一度しか花が咲かないと言われており、花が咲くまで数年から数十年かかります。
▼アガベの増やし方
アガベを増やすには「胴切り・縦割り」などの方法があるので、アガベ増殖方法の詳細は下記の記事を参考にして下さい。
▶アガベの増やし方一覧 | ▶胴切りや縦割り方法 |
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