こちらの記事では、観葉植物(サボテン・アガベ・塊根植物)を育てる時に必要な道具(用具)をまとめています。
こらから植物の育成を始める方や、おすすめの用土・水やり・殺菌・発根管理・肥料・活力剤・LEDライト・サーキュレーターなど、どれを買ったら良いのか迷っている方は参考にして下さい。
観葉植物の育成栽培で揃えるもの
必要なもの~便利なもの一覧
- 用土・堆肥・水苔
- 水やり道具
- 扇風機・サーキュレーター
- LEDライト・植物育成ライト
- 鉢・ポット
- 肥料
- 活力剤
- 殺菌剤
- 発根促進剤
- その他アイテム
観葉植物(サボテン・アガベ・塊根植物)を育てるためには、上記の道具を用意する必要があります。
下記では、それぞれのメリット・デメリットなどを記載しているので是非ご覧ください。
用土・堆肥・水苔
観葉植物用の土の選び方
まずは観葉植物を育てる上で、必要不可欠となる用土選びです。
植物は水だけの水耕栽培が可能な品種もありますが、土に植えた方が100%生育が良くなるので、元気に育てる上で必須となる要素です。
土にも様々な種類があり、水捌けの良い土や、保水性の高い土があるので、植物に合った土を選ぶのがポイントです。
観葉植物・多肉植物の土
「観葉植物・多肉植物」の土は、粒の大きさが3~5mmほどで子株から大株まで使える土です。
水捌けも良く、土を配合するのが面倒くさいという方におすすめです。
サボテン・多肉植物の土
「サボテン・多肉植物の土」の土は、粒の大きさが0.5~3mmほどで、上記の観葉植物の土より粒が小さく保水力が高いです。
子株などの保水力が弱い植物におすすめで、バーミキュライトが配合されている土です。
▼バーミキュライトとは?
バーミキュライトとは、「苦土蛭石(くどひるいし)」という鉱物を、700度以上の高温で焼いて膨張させたものを、細かく砕いたもので、断熱性・保温性・排水性に優れています。
花ごころの土 発芽苗用
「花ごころの土 発芽苗用」の土は、種まきにおすすめの土で粒の大きさが0.2~2mmほどと小さいです。
水の吸い上げる力や保水性が高いので、腰水管理をする際にも使えます。
水苔
「水苔」は、観葉植物の発根管理を行う時におすすめです。
水苔は臭いがするタイプが多いですが、使ってみたところこの苔はほどんど臭いがありませんでした。
軽石
▼小粒の軽石
この小粒の軽石は5mm~1cmの大きさで、鉢のサイズが5寸以下(約15.2cm)の観葉植物におすすめです。
▼中粒の軽石
この中粒の軽石は1cm~2cmの大きさで、鉢のサイズが5~7寸(約15.2cm~21cm)の観葉植物におすすめです。
用土をミックスして作る方法
おすすめの虫が湧かない用土
- 赤玉土
- 鹿沼土
- ひゅうが土
- 桐生砂
- バーミキュライト
- 富士砂
赤玉土
「赤玉土(あかだまつち)」は、観葉植物が育ちやすい弱酸性で「保水性・排水性・通気性・保肥性」などを兼ね備えており、とても優秀な土です。
火山灰の一種で他の土とも混ざりやすいメリットがあるため、ほとんどの園芸店で使われています。
ですが、2年ほど土替えをしていないと、ドロドロになって鉢から取り出しにくくなるので、他の土と混ぜ合わせて使うのがおすすめです。
鹿沼土
「鹿沼土(かぬまつち)」は、赤玉土と同じく火山灰の一種で、スポンジ状の土なので「通気性・排水性・保水性」に優れてます。
赤玉土と大きく違う点が酸度で、赤玉土は5.0〜6.0pHなのに対して、鹿沼土は4.0〜5.0pHなので少し酸性が強くなっています。
鹿沼土は、赤玉土より軽いので鉢を重くしたくない方におすすめです。
ひゅうが土
「ひゅうが土」は鹿沼土より硬く、軽石より柔らい硬度で形が崩れにくいため、根腐れの原因となる微塵や粉が少ないです。
そして、無菌・無肥料で衛生的な土なので、病害虫が発生するリスクを減らせます。
桐生砂
「桐生砂(きりゅうずな)」は、「保水性・通気性」に優れており、過湿を嫌う植物の基本用土に利用されます。
桐生砂は他の土と比べると、とても硬いので粒が崩れにくく、あまり植え替えをしない盆栽などにも使用されるので、植え替えがあまり出来ない方は多めに配合してみましょう。
バーミキュライト
「バーミキュライト」は「酸化マグネシウム・酸化アルミニウム・酸化ケイ素」を主成分とした鉱物を薄く加工した土です。
バーミキュライトはとても軽く「断熱性・保温性・排水性」に優れるので日本の四季の変化に対応しやすいです。
中性で無菌の土なので虫が湧きにくいですが、その代わりに肥料としての効果は期待できません。
▼種まきや挿し木におすすめ
バーミキュライトは、「苦土蛭石(くどひるいし)」という鉱物を高温処理して細かく砕いた資材です。
多孔質かつ多層構造になっており、水分を蓄えやすく無菌なので、種まきや挿し木をする際におすすめです。
軽石
「軽石」は、通気性や排水性に最も優れており潰れにくい硬さなので、長年鉢変えをしなくても排水性や通気性を保つことができます。
観葉植物は、地域や環境によって鉢内の乾き具合が変わるので、もし乾きが遅くて根腐れさせるのを避けたい方は、多めに軽石をブレンドしてみましょう。
ピートモス
「ピートモス」は、水苔などの植物が蓄積してできた泥炭(ピート)を乾燥させて砕いた土です。
酸性度が高い土ですが、保水性や通気性がとても高いので、乾燥を好まない観葉植物におすすめです。
ですが、有機質なので大量に使用すると、虫が湧く原因となるので注意しましょう。
販売メーカーによって、酸度を低くしていたり、酸度未調整のピートモスもあるので事前に確認しておきましょう。
腐葉土
「腐葉土」は、ブナやクヌギなどの落葉広葉樹の枝葉を、虫や微生物によって長い時間をかけて分解されて土状になったものです。
土の中に腐葉土を加えることで、植物に有益な微生物が増え、土壌が改良されて「通気性・保水性・保肥性」の高いフカフカとした土になります。
ですが、有機物なので虫がわく事があるので注意しましょう。
くん炭
「もみ殻くん炭(もみがらくんたん)」は、約8~10程度のアルカリ性のため、酸性に傾いた土壌の中和材としても使用されます。
「鹿沼土」や「ピートモス」と併用することで、バランスの良い土が出来上がります。
くん炭は、ケイ酸をはじめとしたミネラルが豊富なので、植物の成長を促す効果があるので、園芸店の土などで配合されています。
ゼオライト
ゼオライトは作物の生長に欠かせない「窒素・リン・カリウム」を吸着し、保持する力があります。
そして、鉢内の水分量が多い時は水分を吸収する効果があり、逆に鉢内の水分量が少ない時は水分を排出する効果があるので、根腐れを防止や鉢内の環境を整える効果があります。
ブレンドする際は全体の5~10%を目安に配合してみましょう。
富士砂
最後に化粧砂として富士砂を乗せると、黒色で見た目がかっこよくなるだけでなく、水やりをした時の砂埃を抑えることができます。
虫が湧かない土の作り方・選び方
1、観葉植物・多肉植物の土
とりあえず簡単に観葉植物を植えたい方は「観葉植物・多肉植物」の土だけでOKです。
2、組み合わせて土を作る
- 赤玉土:1
- ひゅうが土:1
- 軽石:1
用土を組み合わせて見たい方は、赤玉土1・ひゅうが土1・軽石1の比率で組み合わせて作ってみましょう。
3、植物の生育を良くする土作り
- 赤玉土:2
- 鹿沼土:2
- ひゅうが土:2
- 桐生砂:2
- バーミキュライト:0.5
- くん炭:0.5
- ゼオライト:1
用土内の「栄養素・ph値・ミネラル」などのバランスを良くした組み合わせです。
水捌け、通気性、保肥性などが優秀で、根腐れするリスクを避けることが出来ます。
水やり
霧吹き
観葉植物(サボテン・アガベ・塊根植物)は、葉水に霧吹きをするより、鉢底から水が出てくるまで上げるのが基本です。
霧吹きは「殺菌剤・害虫駆除」などを薄めて少量の水をかける時に必要となるので、1つは持っておきましょう。
ホース
所持株の数が少ないうちは必要ないですが、多くの観葉植物を育てる場合は、ホースがあると楽になります。
扇風機・サーキュレーター
サーキュレーター
観葉植物が根腐れを起こして、枯れる原因となるのが風通しの悪さです。
「サボテン・アガベ・塊根植物」などは、幹や葉の中に水分を溜め込むので、しっかりと風通しを良くしないと、すぐに根腐れしてしまうので絶対に必要な道具です。
▼風通しの重要性
風が無いのは、人間に例えると真夏に押し入れの中に閉じ込められて、たまに水をかけられてカビの生える温床で過ごすようなものです。
究極の例を言えば、鉢の中を全て軽石の大粒にして鉢の横から風が入るのであれば、夏だろうが冬だろうが毎日水やりをしても根腐れすることはありません。
LEDライト・植物育成ライト
アマテラスLED 20W
「アマテラスLED 20W」は、色温度約5900Kの青の波長が出るため、植物の葉の成長と展開をサポートし、葉の面積を増やす効果があります。
つまり、サボテン・アガベ・塊根植物などの成長を促して速く葉を展開させるのに適しているおすすめのLEDライトです。
照射距離40cmの場合で、照度18050luxが出るので観葉植物の育成に十分な光量が出せます。
アマテラスLED 20Wは、他のLEDライトと比べると値段が割高ですが、定格寿命30,000時間使える安定性の高いライトなので、安物を買ってすぐ壊れる心配がありません。
ツクヨミLED 20W
「ツクヨミLED 20W」は、約4000K~5000Kの赤の波長が出るため、植物の葉の高さを制御し、短くて頑丈な茎の成長を促す効果があります。
照射距離40cmの場合、照度21690luxと強力な光量なので、観葉植物の中でも強光を好む品種を育てる時におすすめです。
ツクヨミLED 20Wは、アマテラスより値段が上がりますが、照射距離を伸ばして広範囲に光を当てることができます。
定格寿命は20,000時間使えるので、育てている植物の品種や数によって選んでみましょう。
Hipargero LEDライト
「Hipargero LEDライト」は、3種類の証明モードがあり寿命が50,000時間もあるのが特徴です。
また、高速冷却ファンを搭載しているので、ライトの発熱を抑えることができる点が優秀です。
このタイプは広範囲まで、照射できるので多くの植物を育てている方におすすめです。
クリップ型LEDライト
観葉植物の種まきをする際には、小型のLEDライトがあると発芽しやすくなります。
大型のLEDでも良いのですが、強光かつ電気代が高くつくので簡易的なクリップ型ライトがあると便利です。
照度計
「URCERI デジタル照度メーター」は、多くの園芸家の方が使っており、最大20万ルクスまで計測可能です。
植物を早く大きく育てる際に光が重要ですが、時には葉焼けを起こす原因となるので、植物に合わせて光の強さを変えられるように照度計があると便利です。
鉢・ポット
スリット鉢 スリットポット
植物を育てることが初めての方は、鉢を選ぶ時に大きさや穴があるものや無いもので迷うかと思います。
「サボテン・アガベ・塊根植物」を育てる際は、植物より1~2cm大きいサイズを選ぶのがよく、必ず鉢底に穴が空いているものを選びましょう。
そして、植物がある程度の大きさになるまでは陶器鉢より、園芸用の鉢に入れるのがおすすめです。
このスリット鉢は、鉢の横にも空気穴があるため、根腐れになる可能性を下げてくれるので、特に初心者の方におすすめです。
肥料液肥固形肥料
マグアンプK (マグァンプK)
「マグアンプK」は固形肥料になります。
土に混ぜることによって植物の生育が良くなるので、大きく立派に育てたい方は入れてみましょう。
土の量にもよりますが、3号鉢に5~10粒程度で十分で、入れすぎると栄養過多で枯れたり腐ったりします。
ハイポネックス
「ハイポネックス」は液体肥料になります。
固形肥料とは別に、2~3週に1回だけ、水やりの時に原液を薄めて入れると、元気に育ってくれます。
こちらのハイポネックスも、毎回の水やりであげると栄養過多となるので注意しましょう。
発根促進剤・活力剤
HB-101
活力剤と肥料の違いは「窒素・リン酸・カリ」が一定以上含まれているかということです。
一定以上含むものが「肥料」に分類され、一定以上含まないものが「活力剤」になります。
▼発根しやすくなる
活力剤のメリットは、植物の「発根作用」を促せることです。
カット苗や子株(カキコ)などの根が無い状態や、ベアルート株など長期間根がむき出しになった状態の株に使う事によって、新しい根が生えてきやすくなります。
メネデール
「メネデール」も有名な活力剤で、観葉植物の発根をさせるときに使われます。
メネデールとHB-101のどちらが良い?と比較されることがありますが、違いはほぼ無いので最も効果を得たいのであれば、しっかりと薄めることを前提に両方混ぜ合わせましょう。
ルートン
「ルートン」は粉状の発根促進剤で、土壌に株を植える際に発根や活着を促進する効果があります。
土で発根管理をする際は、基本的に水をかけないようにしましょう。
殺菌剤・殺虫剤
ベニカXスプレー
土を扱っている以上、虫が発生する可能性は必ずあります。
サボテンや塊根植物ならカイガラムシやハダニ、アガベなら炭疽病など発生することがあるので、スプレータイプで害虫を予防できる「ベニカXガード」がおすすめです。
ベニカXガード粒剤
「ベニカXガード粒剤」は、固形タイプの害虫予防になります。
ベニカXスプレーだけでは、虫対策が心配と言う方は用土内に少量混ぜ合わせましょう。
殺菌剤
ベンレート
ダコニール
トップジン
殺菌剤は基本的に好きなものを使いましょう。
個人的にサボテンの接ぎ木やアガベの胴切りなどをした後は、あまり濡らしたくないので粉状の「ベンレート」を使っています。
ベンレートは水で希釈してスプレーとしても使えるのでおすすめです。
消毒アルコールスプレー
サボテンの胴切りなどを行う際に使う、刃物の消毒に使います。
元は手指用なので、観葉植物が健康で使う機会がないときでも、外出後に使うことができます。
その他の道具
鉢底ネット
ピンセット
スコップ
ガーデニングトレー
苗ポット
育苗セルトレイ
植物ヒーターマット
作業用ニトリル手袋
棘対策手袋
スポイト
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