こちらの記事では、アガベが炭疽病(たんそびょう)になる(かかる)原因と治療方法についてまとめています。
人気のアガベチタノタなどが、炭疽病になった時の症状やおすすめの薬剤を紹介しているので参考にして下さい。
炭疽病は感染して、別の株に移るので早めに対策しておきましょう。
その他にも、アガベの葉が白色や茶色のブツブツやボツボツができる異常な原因なども解説しています。
アガベの炭疽病とは?
アガベの病気・炭疽病の症状
アガベが炭疽病になると、葉や茎が黒色や茶色になり、円形でややくぼんだ病斑が出たあと、炭疽病にかかったままにすると、葉に穴が空いて最終的に枯れます。
アガベ以外の作物に感染した時も大変ですが、アガベで発生しても対処が難しい病気の1つです。
▼他の株にも感染が広がる
炭疽菌は糸状菌、つまりカビの一種で、風で飛散し空気伝染することがあるので、炭疽菌らしい症状が出た株は他の株と隔離して管理しましょう。
また、病原菌は越冬ができる耐寒性があり、水やりによる飛沫や用土に侵入して感染が広がるので、炭疽病にかかった株の土を使いまわしするのは避けましょう。
炭疽菌の初期症状
アガベが炭疽病になると、黒色や茶色のサビみたいな斑点ができ、その後に葉が黒くなる部分が拡大します。
株が変色した場合は、一概に炭疽病というわけでなく、葉焼けや虫食いなどの可能性もあるため、日々注意深く観察する必要があります。
斑入り個体が炭疽病になりやすい
炭疽病は、葉の中に黄色や白色の斑が入った「錦」と呼ばれる個体に発生しやすいです。
斑が入っている品種は、葉緑素が通常の品種より葉緑素が少ないので、相対的に免疫力が弱いのかもしれません。
人間への被害
炭疽菌は人間にもありますが、アガベの炭疽病はアガベのみにかかります。
別種の植物にはかからないので、人間にとって無害ですが触った後はしっかりと手洗いをしておきましょう。
炭疽菌はどこに存在している?
炭疽菌は、土壌や動物の体毛などに芽胞の形で生息しており、自然環境の常在細菌です。
炭疽病は治る?
炭疽病に一度なると、進行を止めることができても、変色した葉は元に戻りません。
炭疽病付きの販売業者に注意
メルカリやヤフオクなどでアガベを購入する際は、最新の状態の写真を載せてもらいましょう。
稀に、葉焼けと乗じて炭疽菌にかかった株が出回っている事があるため、注意が必要です。
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アガベが炭疽病になる原因
炭疽病の原因一覧
- 用土の乾きが悪く、土の中が蒸れている
- 風通しが悪く、葉と葉の間に水分が溜まっている
- 別株から炭疽菌が感染
アガベが炭疽病になるのは、基本的に多湿で蒸れることによってかかります。
つまり炭疽菌はカビなので、ジメジメした場所で管理したり水捌けの悪い土で風通しが悪いと、炭疽病になる危険性が上がります。
アガベは、現地のようなカラッとした気候に近付けるように、用土が乾いたらたっぷりと水をあげてサーキュレーターなどで換気を良くして管理しましょう。
▼サーキュレーター
炭疽病の症状が出た場合の対処方法
アガベが炭疽病になったときの治療方法
- 株の廃棄
- 薬剤による殺菌
- 病巣部位の切除
- 感染した葉をちぎり取る
- 水やりを控える
アガベが炭疽病になった際は、他の株へと感染が広がる可能性や、完治まで時間がかかる点から廃棄が一番良いです。
ですが、高価な品種や希少個体の場合は、なかなか捨てることが出来ないと思うので、薬剤を塗布して殺菌消毒や、病症が出た部位を切除して対処する方法もあります。
▼薬剤による殺菌・病巣部位の切除
葉を傷付けずに薬剤で殺菌を行う際は、「ベンレート」や「ダコニール」を水で薄めて、患部に霧吹きや綿棒などで塗布しましょう。
また、炭疽病になった部分を切り落とした場合は、なるべく患部に水をかけないように殺菌を行う必要があるので、パウダータイプの粉殺菌剤を使いましょう。
▼アガベの葉を根元からちぎる
炭疽病にかかった葉を丸ごと処理する場合は、一度ハサミで葉を縦に切って二等分にした後に、横に引っ張ると根元からちぎりやすいです。
炭疽病の再発防止・拡大防止する方法
- 用土を蒸らさないようにする
- 株を隔離する
- 用土の使い回しをしない
- 水やりを控える・水をかけない
炭疽病の予防としては、高温多雨の時期など株や土の中が蒸れないようにしましょう。
また、過密栽培を避けて病気にかかった株を隔離して管理しましょう。
葉を切ったり、用土の殺菌・破棄を行ったとしても、植物体に菌が侵入していると再発するので数ヶ月~1年ぐらい経過を見ましょう。
▼水分を与えると炭疽病が広がりやすい
炭疽病にかかった後に水分を与えると、菌が広がりやすくなります。
そのため、炭疽病にかかった部位を殺菌をした後は、1週間ほど水やりを控えて菌が進行しないようにしましょう。
アガベに茶色い斑点ができた
アガベを10℃以下の温度で長時間管理すると、寒さによって葉が茶色く変色することがありブツブツができたりします。
これは「紅葉」している状態なので、気温が暖かくなり光をしっかり浴びさせると元の状態に戻ります。
ですが、健康な緑色に戻るかは、アガベの株次第なので綺麗な緑色を保ちたい場合は、冬の間でも20~30℃前後で管理するのが良いでしょう。
アガベに白い斑点ができた
アガベの葉が白くなったりボツボツができるのは、短時間でも耐えきれない低温、「低音障害」にさらされてしまった場合に起きやすいです。
寒い時期にアガベを屋内管理から、いきなり屋外管理に切りかえた際に起きやすいので注意しましょう。
葉の一部が白くなった状態が進行すると、葉がスカスカになることもあるので、被害にあった部分が拡大しているようであれば切り落とした方が良いです。
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