こちらの記事では、観葉植物(多肉植物・観葉植物)の育成(光合成)に必要な明るさ(照度・ルクス・ルーメン・カンデラ)の目安についてまとめています。
植物の品種によって必要な光量が違うので、太陽光の直射日光からLED・室内電気・蛍光灯・日陰などの強さや弱さを知っておくことで、光合成を活発にさせることができます。
光の単位一覧
ルクス・ルーメン・カンデラの違い
光には「ルクス・ルーメン・カンデラ」など、様々な単位があります。
観葉植物を育成するにあたって、光の単位による違いや意味を知っておきましょう。
ルクスとは?
「ルクス (Lux)」とは、照らされた場所にどのぐらいの光が入っているかを表す「照度」の単位です。
ルクスは光源から遠ざかるほど、数値(光量)が小さくなります。
ルーメンとは?
「ルーメン (Lm)」とは、光源から放たれた全ての光の量を表す「光束」の単位です。
ルーメンは経年劣化と共に弱くなっていきます。
カンデラとは?
「カンデラ (cd)」とは、光源から出る光の強さ「光度」を表す単位で、照らす範囲の一番明るい箇所の数値を指します。
観葉植物の光は照度(ルクス)が目安
ルクス・ルーメン・カンデラの違いを見て分かる通り、観葉植物はルクスの照度で明るさを図ります。
植物を地面に置いて、LEDライトに近いほどルクスが高くなり、遠いほどルクスが低くなります。
観葉植物はLEDや蛍光灯で育つ?
人工照明でも光合成できる
観葉植物は「LEDライト」や「蛍光灯」でも育てることが可能です。
ライトにも様々な種類がありますが、植物を育成するにはLEDライトがおすすめです。
LEDライトは、熱をあまり発さず軽量かつ小型で、電気代が安いので観葉植物を室内で育てるライトに最も適しています。
観葉植物が必要な光量
最低1000~1500ルクスいる
観葉植物にも様々な種類がありますが、最低でも1000~1500ルクスの光が必要となります。
強光線を好むサボテンやアガベなどになると5万~10万ルクス必要となるので、それだけ出力の強いライトが必要となります。
照度(ルクス)の明るさ目安
明るさの目安一覧
照度(ルクス) | 明るさの目安 |
100,000~150,000 | ・真夏最大の直射日光 |
60,000~100,000 | 【屋外・快晴】 ・真夏晴天10時 ・真冬晴天13時 |
30,000~60,000 | 【屋外・雲天】 ・真夏晴天18時 ・真冬晴天15時 |
10,000~30,000 | ・真夏日の出1時間後 ・真冬日の出3時間後 |
1,000~10,000 | ・真夏日の入3時間後 ・真冬日の入1時間後 ・美容室店内 ・コンビニ店内 |
500~1,000 | ・明るい寝室 ・子供部屋 |
100~500 | ・30W蛍光灯2灯 |
1~100 | ・街灯下 ・ロウソク ・月明り |
※環境や周囲の状況によって変化します。
観葉植物に合ったLEDライト選び方
光の色の種類と効果
太陽光には、可視光線や不可視光線など様々な色や波長が含まれています。
可視光線は7色あり、空気中に現れたものが虹になります。
その中でも、植物の成長に必要な光は可視光線の赤色と青色です。
▼赤色の光
赤色の光は、光合成に関連するクロロフィルAの吸収を促進します。
これにより、植物の光合成が強化され、エネルギーを生産するのに役立ちます。
赤色光は花芽の形成を刺激し、植物の開花を促進する効果があります。
赤色光は、植物の高さの制御にも関与し、短くて頑丈な茎の成長を促すことがあります。
▼青色の光
青色の光は、クロロフィルAおよびクロロフィルBの吸収を促進します。
青色光は、植物の葉の成長と展開をサポートし、葉の面積を増やすのに役立ちます。
また、植物の光合成速度を向上させることで、根や茎の成長を促進する効果もあります。
青色光は、植物が直立して成長するのを助け、伸びすぎを抑制するのに役立ちます。
▼光のバランスが必要
赤色と青色の2色をバランスよく植物に浴びせることで太陽光の代わりとなり、植物の光合成(育成)を促すことができます。
この2つの効果を把握していれば、観葉植物の品種や成長に合わせてライト選びが変わってきます。
観葉植物に適している光量
観葉植物にも弱い光を好む品種や、サボテンやアガベなどの強い光が好きな品種など様々です。
光量が不足していると、光合成ができずに枯れたり花が咲かない原因となり、光量が強いと葉焼けして植物の細胞が死滅してしまいます。
そのため、育てている植物に対して適切な光量を当ててあげる事が重要です。
観葉植物にLEDライトを使う効果
成長速度が速くなる
観葉植物にLEDライトライトを使用することで、成長スピードが速くなります。
ライトを当てることによって、通常より丈夫で立派な個体に成長するでしょう。
野菜などを育てる際も、通常より早く収穫ができるのが大きなメリットです。
室内でも育てられる
観葉植物を室内で育てると、太陽光に当てる時間が短くなり日照不足となります。
また、梅雨時期や冬場などは日光が弱いので、LEDライトがあることで天候や場所を選ばずに育てられるメリットがあります。
照射時間や角度を調整できる
太陽光では照射時間を伸ばしたり、角度を調整したりすることができません。
LEDライトであれば時間や角度、植物の距離など好きに変えることが出来るので、初心者でも楽に育てることができます。
蛍光灯では光量不足
蛍光灯の光では、光量不足が否めません。
観葉植物を元気に育てるためには、最低でも1000~1500ルクスの光が必要で、それ以上となると大型サイズになってしまい、電気代が高くなってしまいます。
それに比べるとLEDライトは、あまり熱を発さず軽量で電気代も安いため、室内用ライトに適しています。
観葉植物におすすめのLEDライト
アマテラスLED 20W
「アマテラスLED 20W」は、色温度約5900Kの青の波長が出るため、植物の葉の成長と展開をサポートし、葉の面積を増やす効果があります。
照射距離40cmの場合で、照度18050luxが出るので観葉植物の育成に十分な光量が出せます。
アマテラスLED 20Wは、他のLEDライトと比べると値段が割高ですが、定格寿命30,000時間使える安定性の高いライトなので、安物を買ってすぐ壊れる心配がありません。
ツクヨミLED 20W
「ツクヨミLED 20W」は、約4000K~5000Kの赤の波長が出るため、植物の葉の高さを制御し、短くて頑丈な茎の成長を促す効果があります。
照射距離40cmの場合、照度21690luxと強力な光量なので、観葉植物の中でも強光を好む品種を育てる時におすすめです。
ツクヨミLED 20Wは、アマテラスより値段が上がりますが、照射距離を伸ばして広範囲に光を当てることができます。
定格寿命は20,000時間使えるので、育てている植物の品種や数によって選んでみましょう。
Hipargero LEDライト
「Hipargero LEDライト」は、3種類の証明モードがあり寿命が50,000時間もあるのが特徴です。
また、高速冷却ファンを搭載しているので、ライトの発熱を抑えることができる点が優秀です。
このタイプは広範囲まで、照射できるので多くの植物を育てている方におすすめです。
照度計
「URCERI デジタル照度メーター」は、多くの園芸家の方が使っており、最大20万ルクスまで計測可能です。
植物を早く大きく育てる際に光が重要ですが、時には葉焼けを起こす原因となるので、植物に合わせて光の強さを変えられるように照度計があると便利です。
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