こちらの記事では、観葉植物の肥料と活力剤の違いをまとめています。
肥料と活力剤の違いや使い方、同時に併用して良いのかを理解して植物を元気に育ててあげましょう。
肥料と活力剤は別物
肥料成分の内容量が違う
肥料と活力剤は、製品に含まれている肥料成分の量が違います。
一定基準を満たさないと「肥料」という名称では販売できない肥料取締法と言う法律があるため、しっかりとした違いがあります。
それでは下記で肥料と活力剤に含まれる成分の違いを解説していきます。
肥料と活力剤は何が違う?
肥料三要素が一定以上含まれているか
肥料と活力剤は何となく似ていますが、含まれている肥料三要素「窒素・リン酸・カリ」が一定以上含まれている物を肥料と呼び、一定以下の物を活力剤に分類されています。
▼肥料三要素とは?
成分 | 働き | 不足すると | |
三要素 | 窒素(N) | ・植物の生長を促進し葉色を濃くする ・与えすぎると大きくなる反面、軟弱になり花や実の付きが悪くなる |
・葉の色が淡くなり、全体が黄色っぽくなる ・草丈や葉が伸びず、見た目が貧弱になる |
リン酸(P) | ・開花や結実を促進する | ・生長が悪くなり、開花や結実数が少なくなる | |
カリウム(K) | ・植物の根を上部にする | ・根の成長や葉色が悪くなり、環境変化や害虫病に対する抵抗力が低下する |
観葉植物にとって重要な栄養素は、肥料三要素「窒素(N)・リン酸(P)・カリウム(K)」の3種類です。
- 窒素(N):葉と茎の生長
- リン酸(P):花と果実を形成
- カリウム(K):根の生長
この3種類の栄養素があることで、植物は土の中に根を張り、葉を展開させ光合成を促し、立派な花を咲かせることができます。
活力剤は不要?
それでは、肥料三要素をあまり含まない活力剤はと言いますと、活力剤も観葉植物にとって必要な栄養素を与えることが出来るので、けっして不要ではありません。
肥料三要素の他にも「二次要素」や「必須微量元素」などが必要です。
▼二次要素
- カルシウム(Ca)
- マグネシウム(Mg)
- 硫黄(S)
▼必須微量元素
- 鉄(Fe)
- マンガン(Mn)
- ホウ素(B)
- 亜鉛(Zn)
- モリブデン(Mo)
- 銅(Cu)
- 塩素(Cl)
- ニッケル(Ni)
しっかりと肥料を与えて、水やりもしているのに葉っぱに元気がない・花が咲かない原因は、「二次要素」や「必須微量元素」が不足している可能性があります。
そのため、肥料だけでなく活力剤を使って、観葉植物の栄養補給を促してあげましょう。
肥料と活力剤の使い分け
肥料と活力剤の効果
- 肥料:植物が元気で更にブーストをかけたい時
- 活力剤:植物に元気が無く、通常の状態に戻したい時
人間に例えると「肥料は栄養たっぷりの食事」にあたり、「活力剤は調子を整えてくれるサプリメント」のような存在です。
偏った食事(肥料)だけでは、必要な栄養(活力剤)を完全に補えないため、定期的に活力剤を与えることで健康に育てることができます。
▼肥料と活力剤を使うタイミング
肥料は「成長期・開花期・開花後・切り戻し後」などの、植物が成長しているときに肥料を使いましょう。
活力剤は「元気がないとき・植え替え後・病害虫の被害後」などの、植物が弱っているときに活力剤を使って元気を取り戻すようにしましょう。
肥料と活力剤は同時に併用可能?
肥料と活力剤は同時に使っても問題ありませんが、活力剤の使用は一月に1~2回、水やりの際に活力剤を混ぜて与えるようにしましょう。
すでに肥料を鉢内に撒いているかと思うので、毎回活力剤を与えていると肥料過多となり「肥料焼け」する危険性があるので注意しましょう。
おすすめの肥料と活力剤
活力剤の種類
活力剤を大きく分けると「アンプルタイプ」と「ボトルタイプ」があります。
アンブルタイプは土に挿すだけで手軽に使える仕組みで、ボトルタイプは水と希釈して薄める手間がかかる分、濃度を自由に決められコスパが良いです。
HB-101原液
「フローラ HB-101」は、「杉・ヒノキ・松」などから抽出したエキスを配合しており、100%植物性の活力剤で多くの園芸家に使われています。
HB-101希釈済みスプレー
「HB-101希釈済みスプレー」は、上記の原液をすでに水で割っているもので、分量などが分からないという初心者の方におすすめです。
メネデール
「メネデール」は発根促進剤として有名ですが、元は活力剤なので根を出させること以外の、植物が弱っている時や植え替え時などに使えます。
リキダス
「リキダス」も根に働きかける即効性が魅力で、カルシウムをはじめ、各種ミネラル(鉄・銅・亜鉛・モリブデンなど)がバランス良く配合されています。
ハイポネックス ハイグレード
「ハイポネックス ハイグレード」は、有名なブランドハイポネックスが発売している活力剤で、植物の生理的活性を高める15種類の栄養素をバランス良く配合しています。
まとめ
肥料と活力剤は、一見似ていますが含まれる成分や効果が違うため、適切なタイミングで使うことが重要です。
植物の健康状態を見て、元気な時は肥料・元気がない時は活力剤を与えて育ててみましょう。
関連記事
関連記事
管理人の種まき記録
関連記事 | |
▶黒王丸 | ▶花籠 |
▶エボリスピナ |
詐欺サイト・フリマ報告
関連記事 | |
▶悪徳サイトの特徴・対処方法 | |
▶悪質販売者報告 | ▶悪質購入者報告 |
観葉植物TOPに戻る
関連記事 | |
▶サボテンTOP | ▶ビカクシダTOP |
▶ビカクシダTOP | ーーー |
PR記事一覧
-
ゲーム記事
-
ネット情報
-
大人向け