こちらの記事では、サボテンのマミラリア「ルエッティ」の育て方(栽培方法)や、特徴についてまとめています。
ルエッティの分類や学名などの基本情報や、「自生地となる原産国・生育タイプ・適正気温・水やり頻度」など解説しているので、参考にしてください。
ルエッティの基本情報
ルエッティの分類や学名
- ※1:地域や環境(鉢・用土・風通し・照度)によって変動
- ※2:日本実生~現地株
- ※3:光量が足りないと徒長し、光量が強いと葉焼けする
植物の分類法【目・科・属・種】とは?
- 界(かい):植物であるという意味で、植物か動物かという最上位の区分です。
- 門(もん):植物は裸子植物か被子植物のどちらかに分類され、植物であればどちらかになります。
- 綱(こう):単子葉植物か双子葉植物の違いで、芽が出てくるときに子葉が1枚で出るか双葉で出てくるかの違いです。
- 目(もく):植物はからなず分類されており、ふたつと同じものはないです。
- 科(か):植物の種類が似た形になり、人間に例えると親戚にあたります。
- 属(ぞく)・種(しゅ):人間に例えると名字や名前にあたります。
植物の分類法で、界から属まで細かく別れています。
更に、異種のものを組み合わせた植物は「ハイブリッド(hybrid)」と言い、和語や漢字にする場合は「かけあわせ」、「交配」、「雑種」、「混血」、「まぜあわせ」、「混成」などといった言葉になります。
ルエッティとは何?
ルエッティの特徴
現地球 | 国内実生 |
「ルエッティ」とは、サボテン科マミラリア属に分類されており、比較的小さな品種です。
普通のサボテンとは違った、ツブツブした形や成長速度の遅さから、一般的な園芸店やホームセンターなどにはあまり置いておらず希少価値の高い品種です。
▼絶滅危惧種のサボテン
自生地のメキシコ南米では絶滅危惧種となっており、現在流通しているルエッティは実生株もしくは子株(カキコ)になります。
増やす方法の中でも、ルエッティを実生から育てた株は少ないので希少です。
ルエッティの希少価値・相場価格
希少価値 | 相場価格 | |
現地株 | ★★★★★ | ・??? |
国産株(実生株・カキコ) | ★★★★★ | ・5,000円~ |
※株の大きさや販売場所によって変動
▼ルエッティの現地株
ルエッティの現地株は、ワシントン条約に指定されており、特別な手続きや研究機関でないと入手困難です。
注意するポイントとしては、サボテンコピアポア属の「テヌマイシマ」とパッと見が似ているので、現地株として騙されないようにしましょう。
▼ルエッティの国産株
ルエッティの国産株は多少なりとも流通しており、群生しているかにもよりますが1cmほどの大きさで5000円~ほどの価格で売買されています。
その中でも、種子から育てている株は少ないです。
ルエッティの自生地(国)
「ルエッティ」は、メキシコ南米に自生しています。
自生地の年間降雨量は、乾季にはほとんど雨が降らないが、雨季の6~9月には毎月130~180mm程の雨が降ります。
ルエッティの成長速度
「ルエッティ」の成長は遅く、1年間で0.5~1cmほどの成長速度なので、大きくなるまで時間をかけて育てる必要があります。
他のサボテンほど光は必要ありませんが、それでも健康的に育てるにはしっかりと日光やLEDライト下で育てましょう。
ルエッティの育て方・管理方法
生育タイプ
「ルエッティ」は夏型タイプです。が、日本の真夏の東日は非常に強いので、日焼けするリスクがある点に注意しましょう。
屋内管理から屋外管理に移行した際は、最初の1~2週間は遮光ネットなどで徐々に日差しへの耐性を付けていくと、日焼けする可能性を下げられます。
必要な光量・置き場所
「ルエッティ」は年間を通して、日当たりと風通しの良い場所に置きましょう。
ルエッティは、強光に当てすぎると葉の先端(ツブツブの部分)が枯れてしまうことがあるので、光量には注意が必要です。
▼日焼け対策
- 置き場所を変える時の光量差に気をつける
- 徐々に光線の強度を上げる
- 夏場は環境に合わせて遮光する
日焼けや徒長対策を行う際は「照度計(光度計)」があると便利です。
最低でも10万ルクス以上、計測できる測定器を選びましょう。
水やりのタイミング・与える量
成長期の「ルエッティ」の水やりは、鉢の中の土(表面のみ×)が乾いて1~3日前後にあげるのがベストです。
サボテン科に属していますが、玉サボテンや柱サボテンと比べると、体積が小さく保水力が弱いので、こまめに水を与えましょう。
▼水やりは地域によって違う
「ルエッティ」だけでなく、ほとんどのサボテン(観葉植物)に言えることですが、水やりのタイミングは「育てる環境の場所(日当たり・風通し・気温)」、そして北海道や沖縄などの地域によって変化します。
鉢内の水分量が心配な方は、鉢に割り箸など差して湿っていないか確認しましょう。
私は「散水チェッカー」を使って、どのぐらい水分が残っているのか確認しています。
▼水やりのポイント
「ルエッティ」に水を与える時のポイントは、鉢底から水が出てくるまでたっぷりあげましょう。
▼開花時には花に水をかけない
ルエッティが開花している時は、当たり前ですが花に水をかけると雄しべや雌しべにカビが生える原因となります。
▼霧吹きは不要
基本的にサボテンには霧吹きは不要で、乾燥気味に育てるのが重要です。
霧吹きをすることによって土が乾きにくくなり、根腐れの原因となるので注意しましょう。
枯れや根腐れの原因と対策
サボテンが枯れたと言われる原因のほとんどが、鉢内の土が蒸れることによる根腐れです。
ほとんどの根腐れとなる原因は、「水のやりすぎ」「風通しが悪い」「土が乾かない」です。
つまり、根腐れの対策として常に風を循環させておくことが重要なので、扇風機やサーキュレーターで24時間、風を当てておくのがおすすめです。
おすすめの用土
上記の水やりや風通しをしっかりしていても、用土によって良くも悪くもなります。
サボテンは、鉢内に水が溜まって蒸れると根腐れの原因となるので、水捌けの良い土に植えるのがおすすめです。
様々な土を配合するのが良いですが、まずは観葉植物用の土に植えてあげるだけでも大きく育ちが違います。
▼観葉植物や多肉植物におすすめの土
サボテンが子株のうちは保水性が重要となるので、種まき用の保水力が高い用土がおすすめです。
▼種まき向けの用土
おすすめの肥料
「ルエッティ」には、緩効性の肥料を少量だけ用土に混ぜ込んでおき、生長期は1ヶ月に1度くらい液体肥料を与えるのがおすすめです。
▼マグアンプK (緩効性肥料)
▼ハイポネックス (液体肥料)
植え替え(鉢変え)の時期・タイミング
「ルエッティ」の植え替えは、生育が活発になる春や秋がおすすめです。
逆に夏場は根を痛める可能性があり、冬場に休眠する品種は新しい土に慣れずに枯れてしまう可能性があります。
▼植え替えのタイミング
サボテンは植え替え時に弱りやすいので、1~2年に1回の植え替えがおすすめです。
植え替えをする際は株のサイズにもよりますが、本体から1~2cm大きいサイズに植え替えするのがベストです。
▼根の状況で鉢のサイズを変える
もし「接ぎ降ろし」や「子株(カキコ)」など、根っこが未熟なうちは吸水力が弱いので小さめの鉢にしましょう。
根っこが少ない状態で、鉢内の水分量が多いと根腐れの原因となるので注意しましょう。
ルエッティの増やし方
- 自家受粉・他家受粉
- 子吹き
「ルエッティ」は自家受粉すると言われており、体内に種ができることがあります。
また、親株から子吹きをするので、子株を切り取り「カキコ」として増やす方法があります。
種まき(播種)のやり方・おすすめの時期
▼ルエッティの種まきのやり方
マミラリア属サボテンの発芽率は50%ほどと言われており、ルエッティを種から育てたデータが少ないため、実際には30~40%ぐらいで発芽するかと思われます。
注意点として、発芽後の1年間は日焼けしないように、適度な遮光場所がおすすめです。
▼ルエッティの種まき時期
ルエッティの種まき時期は、他の観葉植物同様に「春や秋」など気温が落ち着いている時期がおすすめです。
▼苗ポット
この苗ポットは、1個12穴付きで使い勝手が良かったです。
ポット上部にある通気孔を調整して、湿度を簡単に変えられる優れた苗ポットなのでおすすめです。
ルエッティのよくある質問
ルエッティの耐寒性は?
ルエッティの自生地は温かい地域なので、耐寒性はあまりないと考えられるため、他のサボテン同様に「5℃以下」になるのは避けましょう。
屋外管理などで0度以下になると、凍結して根っこが凍死する可能性があるので注意が必要です。
ルエッティの耐暑性は?
ルエッティの耐暑性は、他のサボテン同様に「35℃以上」になるのは避けましょう。
特に、水やりをした後に気温が35℃を超えた状態で日光が当たると、水温は40℃を超えていると考えた方が良いです。
観葉植物は小さな容器に入れることが多いので、熱の逃げ場が無く鉢内温度が上がるので注意しましょう。
ルエッティの綴化・石化
綴化 | 石化 |
ー |
ルエッティが「綴化(クリスタータ)」している個体です。
残念ながら「石化(モンストローサ)」している個体は、現時点でおそらく存在しません。
ルエッティ錦 (色が黄色い)
ルエッティにも他のサボテン同様に斑が入っている、「錦」個体があります。
ルエッティの場合はやや黄色みがかかった色になります。
ルエッティが赤い・茶色い
ルエッティが赤色や茶色、黒色の時は葉焼けもしくは、肥料が多かったり少ない場合がありますが、元から黒みがかった色の個体もあるので一概には言えません。
ルエッティとテヌマイシマの違い
ルエッティと「テヌマイシマ」は似ていますが、マミラリア属のルエッティに対して「テヌマイシマ」はコピアポア属です。
姿形は、画像アップでよく見ると分かるのですが、ルエッティはテヌマイシマと比べると凹凸部分が大きいです。
ルエッティは高い?
「ルエッティ」は、他のマミラリアに比べるとやや高価な品種です。
現地のルエッティは絶滅危惧種なので、入手するのはほぼ不可能ですが実生株やカキコなどは、販売サイトで購入できるので興味のある方は購入してみましょう。
▼メルカリで購入可能
「ルエッティ」はメルカリなどで販売されています。
まだメルカリを行ったことがない方は、「WFWZFT」の招待コードを入力するとポイントが貰えるので、この機会に始めてみてください。
LEDライトでも育つ?
観葉植物はLEDライトでも確実に育ちます。
ですが「ルエッティ」は、他のサボテンと比べると耐陰性があるので、特別強い日光が必要なわけではありません。
LEDライトで葉焼けする?
光を好む「ルエッティ」でも葉焼けをします。
長時間当てすぎてしまうと、日光と同じように葉焼けをしてしまい、長時間照射だけでなくライトと植物の距離が近すぎても葉焼けをおこすので注意しましょう。
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