こちらの記事では、サボテンが根腐れをしたときに胴切りをして対処する方法・復活や回復させるやり方をまとめています。
実際に所有しているサボテンが根腐れをして「ぐらぐら・ぶよぶよ」している状態になってしまい、胴切りする手順や見分け方を画像付きで解説しています。
サボテンが根腐れをした時の処置や、必要な道具を紹介しているので参考にして下さい。
※2023年8月25日作業、実際にサボテンを胴切り(輪切り)にしている画像を添付しています。
サボテンの根腐れとは?
放置すると枯れる原因となる
サボテンの根腐れとは、その名の通り「根っこが腐っている」状態を言い、根腐れした状態で放置していると枯れる原因となります。
▼根腐れは進行が早い
サボテンは、根腐れになった後の進行がとても早いです。
ひと目見ただけでは、元気に思える見た目をしていることがありますが、実際はサボテンの内部から進行しているので気付いたときには、大部分が腐っている場合があります。
サボテンが根腐れになる原因
根腐れの原因一覧
- 水のやりすぎ
- 肥料のやりすぎ
- 病害虫による食害
- 鉢内の土が蒸れる
- 置き場所の風通しが悪い
- 長期間植え替えをしていない
- 土や鉢がサボテンに合っていない
サボテンが根腐れになる主な原因一覧です。
根腐れさせないために注意するポイントを、下記で解説しているので参考にしてください。
▼水のやりすぎ
サボテンが根腐れになる原因で一番多いのが水のやりすぎです。
基本的に、サボテンは乾燥地帯で自生しているため、国産のサボテンといえど水やりの頻度が多いと根腐れを起こす原因となります。
※今回サボテンが根腐れした原因が水やりのしすぎでした。
▼肥料のやりすぎ
サボテンの根腐れは、肥料のやり過ぎによっても発生します。
サボテンは肥料などが無い土地で育つ植物なので「液肥は月に1~2回」「固形肥料は3号鉢に10粒」ぐらいで良いでしょう。
▼病害虫による食害
サボテンは植物である以上、虫に食べられたり・土の中に細菌が発生したりします。
その為、水やりの際は土の中を洗い流すイメージで、たっぷりと水をあげましょう。
また、害虫予防のスプレーや粒剤などがあるので、心配な方は根腐れがおきる前に使っておきましょう。
▼鉢内の土が蒸れる
鉢内の水が残っていると蒸れやすくなり、結果としてサボテンが根腐れする原因となります。
特に夏場などは蒸れやすくなり、根腐れがおきるリスクが高まるため「サーキュレーター」などで、風通しを良くして用土が早く乾くようにしましょう。
▼長期間植え替えをしていない
長期間植え替えをしていないと、古くなった根が水を吸収しきれずに、根腐れをしてしまう可能性があります。
そのため、2~3年おきには植え替えと根の選定をしてあげましょう。
▼鉢や土がサボテンに合っていない
土が合っていないのはもちろんですが、鉢のサイズもサボテンに合った大きさにする必要があります。
サボテンの大きさ(根の量)と合っていない程、大きな鉢に植えてしまうと水を吸収しきれずに、鉢内に水が溜まってしまうことになります。
鉢の大きさは、サボテンの品種にもよりますが、サボテンの直径より1~2cmほど大きいのを選びましょう。
サボテン根腐れの見分け方
根腐れした時の見分け方一覧
- 黒や茶色に変色している
- 触るとぶよぶよしている
- 押すとグラグラする
- 水の吸収が遅い
サボテンが根腐れすると、通常の元気な色とは違った黒色や茶色に変色してしまいます。
触感でも見分けることができ、おかしいと思った部分を軽く触ると「ぶよぶよ」していたり、押してみるとグラグラします。
また、根腐れをすると水やりをしても水を吸わなくなるため、土の渇きが遅いと思った際に確認してみましょう。
根腐れした時の胴切り方法
サボテンを復活させる対処方法一覧
- 根腐れをしているか見分ける
- 刃物を殺菌消毒をする
- 胴切りカットする部分を決める
- 根腐れの進行度合いを確認する
- 根腐れしていない部分まで輪切りする
- 胴切り部分を殺菌消毒する
- 日陰でサボテンを乾燥させる
- 胴切りしたサボテンを土に乗せる
- 発根したら土に植える
手順1、根腐れをしているか見分ける
まずはサボテンが根腐れをしているか確認して見分けましょう。
上記画像のサボテンは、根元の色が変色していたり、触るとぶよぶよ・押すとグラグラしています。
触ってみた感触から、変色した部分の下が根腐れしており、引っ張るとちぎれるぐらいの柔さになっていました。
手順2、刃物を殺菌消毒をする
サボテンが根腐れしていると自然回復することはありません。
一部分が根腐れしている場合も、胴切りしないと侵食していくだけです。
胴切りする前には、カッターなどの刃物を「手指用アルコールスプレー」をかけて、ライターで軽く炙りましょう。
▼炙った後は冷ます
当たり前ですが、炙った後は熱くなるので、刃物を冷ましてから胴切りを行いましょう。
手順3、胴切りカットする部分を決める
サボテンの胴切りをする場所を決めましょう。
まずは、根腐れが進行した部分から1cmほど上を、思い切って切ってみましょう。
この時に切断面がデコボコにズレると後に雑菌が湧きやすくなるので、切れ味の良い刃物を使うのをおすすめします。
手順4、根腐れの進行度合いを確認する
サボテンの胴切りをしてみて、内部を確かめましょう。
このサボテンは、表面だけでは根元1㎝ほどの根腐れに見えましたが、中を見てみると3~4cmほど腐っていました。
このサイズのサボテンが、ここまで根腐れしては回復するのは難しいですが、あきらめず復活するように処置をしていきます。
手順5、根腐れしていない部分まで輪切りする
手順4でおおよその根腐れ具合が分かった後は、根腐れしていない場所まで輪切りカットをしましょう。
この時に注意するポイントは、根腐れした場所を切った後は、毎回刃物(カッター)を消毒するようにしましょう。
カットした時に、ばい菌が刃物に付着しているので、その刃物で再びサボテンを切るとばい菌が移ることになります。
手順6、胴切り部分を殺菌消毒する
根腐れが進行した部分を切除した後は、サボテンの胴切り断面に粉状の殺菌剤を付けましょう。
胴切り後の殺菌消毒をする際に注意するポイントとしては、液体の殺菌剤を使わないようにしましょう。
今回は「ベンレート」という殺菌剤をかけています。
手順7、日陰でサボテンを乾燥させる
根腐れしたサボテンの胴切りと殺菌処理が終わった後は、直射日光の当たらない日陰で乾燥させましょう。
サボテンの大きさにもよりますが、3~7日ほど乾燥させます。
手順8、胴切りしたサボテンを土に乗せる
サボテンを乾燥させた後は、表面を霧吹きなどで軽く濡らした土に乗せましょう。
あくまでも植えるのではなく乗せるだけで、水やりは土の表面を濡らす程度で良いです。
この時に使用する土は、中粒ぐらいの大きさを使うと、1日足らずで土が乾燥するので蒸れて雑菌が繁殖しにくくなります。
手順9、発根したら土に植える
胴切りしたサボテンから根が生えてきたら、土に数cmだけ植えましょう。
発根したては吸水力が不完全なので、サボテンの表面や土を軽く濡らす程度に霧吹きを数か月続けましょう。
根腐れしたサボテンの対処法まとめ
胴切り後の大きさ | 根腐れした状態 |
最終的にサボテンが根腐れをすると、元は10㎝ほどだった大きさが、胴切りをすることによって2cmほどになりました。
根腐れした根元を上に引っ張ってみると、ゼリー状のドロドロに溶けた液体になっていて悲しくなりました。
因みに、サボテンを胴切りした後は少し甘い匂いがしました。
今回のサボテンが根腐れしたのを反省して、今後根腐れさせないように管理していこうと思います。
サボテンが根腐れした原因
今回、サボテンが根腐れした原因は、おそらく水やりと蒸れによるものかと思います。
根腐れを発覚したのが2023年8月25日なので、夏場の水やり頻度や蒸れには注意しないといけないですね。
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