こちらの記事では、サボテンの接ぎ木に使う時に、おすすめの台木サボテンを紹介しています。
台木によって穂木の成長の速さが違い、耐寒性や安定性なども変わってくるので、これからサボテンの接ぎ木を行う方は台木サボテン選びの参考にしてください。
サボテンの接ぎ木とは?
サボテンを効率よく成長させる方法
サボテンの中には、1年で1~2cmほどしか成長しない種類があります。
成長の遅いサボテンを、「台木」となる成長の早いサボテンと結合させることによって、成長速度を速くするテクニックです。
- 成長の遅いサボテン:穂木 (上のサボテン)
- 成長の早いサボテン:台木 (下のサボテン)
成長の遅いサボテンを穂木といい、成長の早いサボテン(台木)の上にくっつけて、栄養を効率よく得ることが出来るようになります。
接ぎ木におすすめの台木サボテン
竜神木 (りゅうじんぼく)
「竜神木」は昔から多くの方が使っており、接ぎ木の中で棘の量が少なくて初心者でも扱いやすいサボテンです。
竜神木は、負担の大きい接ぎ降ろしをしても枯れずに生きていける「永久台木」になりやすい品種です。
▼竜神木のメリット
- 0℃ぐらいまでの寒さに強い
- 生命力が高いので接ぎ降ろしをしても枯れにくい
袖ヶ浦 (そでがうら)
「袖ヶ浦」は耐寒性が高いので、0℃以下(氷点下)になっても生きていけますが、10℃以上の気温にしておくのがベストです。
袖ヶ浦自体の棘が強く、「黒王丸」や「金鯱」などの棘が強く出る品種におすすめの台木です。
袖ケ浦の樹液はヌメリが強いので、穂木と活着させるにはしっかりと固定しておく必要があるので、多少熟練者向けとなります。
▼袖ヶ浦のメリット
- 寒さに強いので氷点下にも耐えられる
- 棘が強いサボテンと相性が良い
- 成長スピードが早いので、穂木を早く成長させられる
三角袖 (さんかくそで)・三角柱 (さんかくちゅう)
「三角袖」や「三角柱」生長速度が早く、側芽がよく出るので台木を増やす際に便利です。
肥料を与えると効率的に育つので、元肥入りの観葉植物の土を使うのがおすすめです。
上記の柱サボテンに比べると、寒さに弱いため冬場などの屋外栽培に注意しましょう。
▼三角袖・三角柱のメリット
- 発根速度が早く、繁殖力が高い
- 吸水力が高いので水をあげすぎても腐りにくい
鬼面角 (きめんかく)
「鬼面角」は生命力が非常に高く、胴切り選定を繰り返し行っても、カット下部分から脇芽が出て来てすぐに成長します。
暑さや乾燥に強いですが、寒さにはやや弱いので冬場の管理は怠らないようにしましょう。
▼鬼面角のメリット
- 太く育つので、大きく育つ穂木との見た目が良い
- 生命力が高いので接ぎ穂の生長が早い
般若 (はんにゃ)
「般若」は、上記の柱サボテンと違い玉サボテンの台木となります。
体積が少ない分、成長速度は遅いですが玉サボテンと組み合わせた時の見た目が良いので、好んで使っている人が一定数います。
また、寒さや暑さだけでなく加湿にも強い品種なので、枯らしたり腐らせたりする可能性を下げることができます。
▼般若のメリット
- 穂木となる玉サボテンとの見た目が良い
- 繁殖力が高い
- 寒さ暑さ加湿に強い
接ぎ木に必要な道具
接ぎ木をする時に準備するもの
- カッター
- 消毒液
- マスキングテープ・糸・輪ゴム
- 殺菌剤
カッター
接ぎ木を行うにはカッターなどの鋭い刃物が必要です。
使用するカッターは、錆などが無い新品の方が雑菌が入りにくいのでおすすめです。
そして、太めの台木サボテンを切る時は、カッターの刃が太いほうが綺麗に切れます。
消毒液
台木を切る前に刃物へ消毒液をかけておきましょう。
手指用の殺菌消毒液で良いので、殺菌しているかしていないかで菌の増殖が違ってくるので、とても重要です。
マスキングテープ・糸・輪ゴム
台木を切った後に穂木と固定する際に「マスキングテープ・糸・輪ゴム」などで固定します。
穂木を乗せているだけでは、しっかりと活着しないので絶対に固定しておきましょう。
殺菌剤
台木を胴切りして、上部を発根させる際に「殺菌剤」が必要です。
上記の「ベンレート」は、粉状の殺菌剤が入っており水で薄めてスプレーとして使用したり、粉のまま塗布しても良いのでおすすめです。
園芸用グローブ
接ぎ木でサボテンを扱う際は、しっかりとした「園芸用グローブ」を使いましょう。
目で見える大きな棘だけでなく小さな棘が刺さりやすいので、棘が取れずにイライラしないように
よくある質問
接ぎ木した後の管理方法
接ぎ木をして活着するまでは1日ほどでできますが、完全に付くまでは最低でも1周間はテープを外さないようにしましょう。
活着させるにはサボテンの樹液同士で濡れている状態の方が良いので、新聞紙などで巻いて日陰で管理してください。
別のサボテンがくっつくの?
サボテンの中心には「維管束」という組織があります。
台木と穂木の維管束を、1~2週間ほど密着させておくことでガッチリとくっついて、ちょっとやそっとの力では外れなくなります。
接ぎ木したサボテンは二度と外せない?
接ぎ木して穂木が大きく成長した頃には、穂木と台木の繊維が結合しているので、カッターを使って取り外す必要があります。
接ぎ木を外すことを「接ぎ降ろし」と言います。
水やりは上から水をかけても良い?
上から水をかけると雑菌が入るので、上から水はかけないようにしましょう。
台木の土に水やりを行い、雨ざらしにもしないように注意してください。
接ぎ木や接ぎ降ろしをすると商品価値は下がる?
下がります。
接ぎ木をするとサボテンの成長速度は早くなりますが、そのぶん種子から育てる労力などで実生の方が価値は高いです。
結局どれが一番接ぎ木に良いの?
接ぐサボテンに種類や大きさにもよるので、一概には言えないですが、私は「袖ヶ浦」を使っています。
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