こちらの記事では、アガベが根腐れする原因や根腐れをしたときの対処方法(復活・回復)させるやり方をまとめています。
実際に所有しているアガベが根腐れをして「ぐらぐら・ぶよぶよ」している状態になってしまい、胴切りする手順や見分け方を画像付きで解説しています。
アガベが根腐れをした時の処置や、必要な道具を紹介しているので参考にして下さい。
※2023年10月作業、実際にアガベの根腐れ対処している画像を添付しています。
アガベの根腐れとは?
放置すると枯れる原因となる
アガベの根腐れとは、その名の通り「根っこが腐っている」状態を言い、根腐れした状態で放置していると枯れる原因となります。
▼根腐れは進行が早い
アガベは、根腐れになった後の進行がとても早いです。
ひと目見ただけでは、元気に思える見た目をしていることがありますが、実際はアガベの中心(成長点)から進行している場合があるので、気付いたときには大部分が腐っている事があります。
アガベが根腐れになる原因
根腐れの原因一覧
- 水のやりすぎ
- 肥料のやりすぎ
- 病害虫による食害
- 鉢内の土が蒸れる
- 置き場所の風通しが悪い
- 長期間植え替えをしていない
- 土や鉢がアガベに合っていない
アガベが根腐れになる主な原因一覧です。
根腐れさせないために注意するポイントを、下記で解説しているので参考にしてください。
▼水のやりすぎ
アガベが根腐れになる原因で一番多いのが水のやりすぎです。
基本的に、アガベは乾燥地帯で自生しているため、国産のアガベといえど水やりの頻度が多いと根腐れを起こす原因となります。
今回、根腐れをおこしたアガベの1つ目の原因が水やりをしすぎたことです。
▼肥料のやりすぎ
アガベの根腐れは、肥料のやり過ぎによっても発生します。
アガベは肥料などが無い土地で育つ植物なので「液肥は月に1~2回」「固形肥料は3号鉢に10粒」ぐらいで良いでしょう。
▼病害虫による食害
アガベは植物である以上、虫に食べられたり・土の中に細菌が発生したりします。
その為、水やりの際は土の中を洗い流すイメージで、たっぷりと水をあげましょう。
また、害虫予防のスプレーや粒剤などがあるので、心配な方は根腐れがおきる前に使っておきましょう。
▼鉢内の土が蒸れる
鉢内の水が残っていると蒸れやすくなり、結果としてアガベが根腐れする原因となります。
特に夏場などは蒸れやすくなり、根腐れがおきるリスクが高まるため「サーキュレーター」などで、風通しを良くして用土が早く乾くようにしましょう。
▼長期間植え替えをしていない
長期間植え替えをしていないと、古くなった根が水を吸収しきれずに、根腐れをしてしまう可能性があります。
そのため、2~3年おきには植え替えと根の選定をしてあげましょう。
▼鉢や土がアガベに合っていない
土が合っていないのはもちろんですが、鉢のサイズもアガベに合った大きさにする必要があります。
アガベの大きさ(根の量)と合っていない程、大きな鉢に植えてしまうと水を吸収しきれずに、鉢内に水が溜まってしまうことになります。
※今回アガベが根腐れした原因が、根の量に合った土の量でなかった事です。
アガベ根腐れの見分け方
根腐れした時の見分け方一覧
- 黒や茶色に変色している
- 触るとぶよぶよしている
- 押すとグラグラする
- 水の吸収が遅い
アガベが根腐れすると、通常の元気な色とは違った黒色や茶色に変色してしまいます。
触感でも見分けることができ、おかしいと思った部分を軽く触ると「ぶよぶよ」していたり、押してみるとグラグラします。
また、根腐れをすると水やりをしても水を吸わなくなるため、土の渇きが遅いと思った際に確認してみましょう。
根腐れした時の対処方法
アガベを復活させる対処方法一覧
- 根腐れをしているか見分ける
- 刃物を殺菌消毒をする
- 胴切りカットする部分を決める
- 根腐れの進行度合いを確認する
- 根腐れしていない部分まで輪切りする
- 胴切り部分を殺菌消毒する
- 日陰でアガベを乾燥させる
- 胴切りしたアガベを土に乗せる
- 発根したら土に植える
手順1、根腐れをしているか見分ける
まずはアガベが根腐れをしているか確認して見分けましょう。
上記画像のアガベは、根元の色が変色していたり、触るとぶよぶよ・押すとグラグラして、土に固定されていない状態です。
触ってみた感触から、変色した部分の下が根腐れしており、引っ張るとちぎれるぐらいの柔さになっていました。
手順2、根腐れ部分を落とす
アガベが根腐れしている状態を放置していて自然回復することはありません。
かわいそうですが、アガベが変色して根腐れが進行していない部分まで、葉っぱをちぎって落としましょう。
また、根っこにも雑菌が入っている可能性があるため、1cmほどまで切り落としましょう。
手順3、根元を殺菌消毒する
根腐れが進行した葉をちぎり落とした後は、アガベの根元に粉状の殺菌剤を付けましょう。
胴切り後の殺菌消毒をする際に注意するポイントとしては、液体の殺菌剤を使わないようにしましょう。
今回は「ベンレート」という粉末殺菌剤をかけています。
手順4、日陰でアガベを乾燥させる
根腐れしたアガベの殺菌処理が終わった後は、直射日光の当たらない日陰で乾燥させましょう。
アガベの大きさにもよりますが、3~7日ほど乾燥させます。
手順5、アガベを土に植える
アガベを乾燥させて症状が収まっている場合は、水はけが良く少量の土に植えましょう。
この際に、大量の土に植えると吸水力が無いため、再度根腐れする原因となるので注意が必要です。
根腐れしたアガベの対処法まとめ
最終的に、アガベが根腐れをすると元は葉が10枚ほどだったのですが、生長点の2枚だけとなってしまいました。
根腐れの進行スピードは非常に早く、気付いた時には手遅れになっていることがあります。
今回のアガベが根腐れしたのを反省して、今後根腐れさせないように管理していこうと思います。
アガベが根腐れした原因
今回、アガベが根腐れした原因は、おそらく少量の根に対して大量の土を入れた鉢に植えてしまった事かと思います。
株を健康に育てるためには、根っこの量などにも注意して植える必要がありますね。
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